2013年3月10日日曜日

ゴア・ヴィダル出演映画評:『誰も知らない基地のこと』



ゴア・ヴィダル、ノーム・チョムスキー出演のドキュメンタリー映画『誰も知らない基地のこと』を観た。
この映画によって、如何に自分が基地問題について無知であったかを思い知らされた。大きく取り上げられている沖縄基地問題はさておき、住民を全員追い出して基地化されたディエゴ・ガルシア島など名前を聞いたこともなかったし、イタリアにまで基地があることには驚かされた。ましてやイスラエルなど紛争地帯を除いたうえで、716ものアメリカ軍基地が世界にあることも知らなかった。あのリベラルなヒラリー・クリントンが基地問題に賛成であることも初めて知った。
 ゴア・ヴィダルは「帝国主義による恒久戦争」が基地問題を起こしていると説く。「帝国化は計画されていたのだ。そして基地はガン細胞のように広がった」。ヴィダルはヒラリー・クリントンと懇意であったにもかかわらず、その駐留軍=基地問題=軍産複合体=権力乱用の連鎖に批判的だ。
 私は基地で暮らす米兵の若者の脳天気なインタビューにショックを受けた。彼らは米兵による夥しい犯罪数など気にもとめていない。
 そして、オバマの当選でも基地問題は依然まったく解決していない。すべては金と権力乱用のためのアメリカ帝国主義のせいなのだ。
 背筋が凍るような秀逸なドキュメンタリー映画だった。この映画が世界各国で多くの賞を受賞しているのも頷ける。

追記:同封されているブックレットに私が書いたゴア・ヴィダルのWikipediaでの記事がほとんどそのまま掲載されていたのには笑った。

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